屋上緑化・壁面緑化などのメンテナンスについて。通常の庭とは違う重要な点 3項目を掲げます。

1・潅水

屋上緑化・壁面緑化は、土壌が少ないかあるいは、軽いものを使います。これらは、保水性が少ないので、乾燥する速度は地面とは全く違います。特に壁面緑化は水切れが激しいですし、日本の真夏の暑さを考えると、定期的に水が供給される自動潅水コントローラーを使用しましょう。雨が降った時には、水やりをストップするレインセンサーなどもお薦めです。季節ごとの潅水目安。

 自動潅水は贅沢と思われる傾向がありますが、植物が枯れてしまった状態では、建物の温度も下がりませんし、また水切れした際に、植物は水を求め、根をいたるところに伸ばそうとします。建物のひびなどへの侵入がそうです。建物を守る為にも、自動潅水で、定期的に水を供給し、植物がむやみに根をのばさないようにします。潅水量の目安表はこちらから

2・植物の手入れ

屋上緑化は、大変風圧の高い場所です。樹木など、背が伸びたり、葉が茂りすぎたりすると、風により、幹や枝が折れたりしたものが飛ばされる可能性があります。早めに枝や葉を落として、対処する必要があります。またそれら剪定により、風通しが良くなることで、害虫や病気の発生を防ぐことにつながります。それは通常の庭と同様です。また、植物の根が張りすぎると、潅水の量を増やさないと水がいきわたらなくなります。特に屋上緑化は、根が伸びる土壌スペースが少ないために、水を切らしてしまうことが多くなります。見える部分の手入れと共に、見えない部分の根切り作業や土壌改良(堆肥を施す等)が必要になります。また、肥料の供給も植物が痛む前からの補給も大切です。

<芝生の手入れ>

屋上緑化の芝生の土壌は浅いために、スパイクなどでのエアレーションはできません。毎年、新芽が出る前(日本芝の場合、茶色になっている間3月ごろ)に深く刈り込み、芝を更新させるときれいな芝を保つことができます。

3・排水ドレンの清掃

排水ドレンや排水溝が詰まると、大雨の際に建物室内へ水が流れ込むことがあります。定期的に、落ち葉などが、排水ドレンにたまっていないかの確認をし、清潔に保つことが必要です。


その他、屋上緑化・壁面緑化に関わらず、生き物である植物の手入れは、毎日その様子を見ることが重要です。毎日の観察で早期に異常を発見することで、傷んだ植物もよみがえることでしょう。

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